THE FIRST SLAMDUNKを鑑賞して②リョータの過去と宮城家物語(ネタバレあり)
こんにちは! おっさんバスケットマンのやまもです!
「THE FIRST SLAMDUNKを鑑賞して」の第2弾になります!
今回は
【リョータの過去・宮城家物語】
をメインに記事を書いていきます。
なお【ネタバレ全開】なので
映画を鑑賞していない方は自己責任のもと読み進めてくださいm(__)m
今回の映画は山王戦だけでなく、原作で描写が少なかったリョータに光を当てています。
登場キャラクターは前回のTHE FIRST SLAMDUNKを鑑賞して①を参照してください。
なおセリフや言い回しが違う部分もありますが、そのようなニュアンスとして捉えてくださいm(__)m
彼の過去やバスケに対する思いと家族関係など、今まで見てきた【宮城リョータ】のイメージとは違う一面が見られます。
- リョータは沖縄出身
- ソータとの別れ
- 沖縄から神奈川へ
- 湘北入学 ~赤木との出会い~
- 三井との確執とバスケをやる意味?
- リョータ再び沖縄へ! ~兄への思いとバスケをする理由の確立~
- 最強山王への挑戦!と息子と母の想い!
- インターハイ後 ~母との和解・新たなる挑戦!~
リョータは沖縄出身
リョータは沖縄生まれで、父、母(カオル)、兄(ソータ)、妹(アンナ)の5人家族でした。
幼いころから兄ソータとバスケをして育っています。ストリートコートで1on1しつつ兄にドリブルを鍛えられている描写が見られました。
おそらく漁師である父親が水難事故で亡くなり、ショックのあまり仏壇の前で座り込んでいるカオルさんにソータが寄り添っています。
ソータはカオルさんに対し「俺がこの家のキャプテンになるよ!」
リョータに対しては「俺がキャプテンでお前が副キャプテンだ!」
【母ちゃんを俺たちで支えていこう!】と決心するのでした。
ソータとの別れ
ソータのバスケの実力は凄まじく、他チームが全くかなわないほどに圧倒していました。 バスケ選手としても期待できる矢先…
ある日 リョータと1on1をしてましたが、途中で切り上げて友人と船に乗り釣りへ出かけてしまいます。途中でやめられたことから、まだ幼いリョータは逆上してしまい「もう帰ってくんなバカアニキ!」と言ってしまいます。
これが【後悔の念に駆られてしまう言葉】になります…
ソータも水難事故で帰らぬ人となってしまいます…
ソータが亡くなった後も、懸命にバスケをするリョータ!健闘はするものの、1軍相手選手には敵わず…「兄に比べれば大したことない」と言われてしまいます。
さらに外野のおじさんも「弟はダメだな!」と言ったりソータの事故死の事を話してしまいます。それを聞いたカオルさんも試合を見ていて【兄と比べられてリョータが傷つく】のを見たくないのと【ソータを思い出したくない】気持ちが強くなってきます。
ちなみに妹アンナはおじさんたちに「ソーちゃんは泳いで遠い島で一人で暮らしてるんだよ!」と強気な発言をしています。
自宅にてソータの遺品を見ているリョータ!そこへカオルさんが引っ越しの準備をすると言い放ち、ソータの遺品を捨てようとします。
リョータは捨てさせないように必死に抵抗し、取っ組み合いの親子喧嘩をしてしまいます。
「ソータを忘れたくない」リョータ、「ソータを忘れたい」カオルさん…
この出来事で2人に大きな溝ができてしまう事になります。
沖縄から神奈川へ
神奈川の団地へ引っ越してきた宮城家!
新天地でも順風満帆とはいかないリョータでした…
中学校では見た目のチャラさと人見知り具合が重なり、人を寄せ付けないオーラを出してしまっていました。
さらに近所でバスケすると団地のおばさんに「うるさい」と叱られ、何とか見つけたストリートコートにて一人でバスケをしますが…「話しかけるなオーラ」を出してしまって他人からバスケ一緒にやろうと誘われませんでした。
しかし、そこで運命的な出会いがあります!
「君、小学生?」と声をかけて1on1をしてくれた中学生がいました。
まさにその少年こそ、みんな大好き【ミッチー】こと三井寿でした!
湘北入学 ~赤木との出会い~
湘北バスケ部に入部したリョータ!ここでも問題が発生します。
部活の練習中、1つ上の先輩である【ゴリ】こと赤木剛憲との関係も良好ではありませんでした。
赤木「声を出せ!宮城!」と叱られて、
リョータ「そんなの俺のキャラじゃねぇし!」と思っています。
パスをもらおうとした赤木にリョータはビハインドバックパスをしますが… パスを取れなかった赤木💦
赤木「なんだ?あのオシャレ技は!」
リョータ「こっちのほうが早いし、敵に読まれにくいのに…」
取れないほうが悪いという雰囲気を出している。など、この時は赤木ともうまくいっていない様子が描かれていました。
インターハイ予選の試合にて、リョータは背番号15番で1年生ながらユニフォームをもらっていました! 試合を見てふがいない先輩たちを見てイライラしている様子が隠せませんでした。
試合後、3年生の竹中が「お前は1年持たないだろうなぁ宮城!それにカタブツ赤木と問題児宮城が上手くやれるわけない。」
竹中をにらみつけるリョータ!
竹中「前からお前の目つきが気に入らねえんだよ!」
赤木が割って入り、
赤木「宮城はパスができます!」
と先輩からリョータをかばってくれた赤木!
リョータは赤木が自分の事を認めてくれていたことを理解して、嬉しそうな描写がありました。
おそらくですが、見た目と割と人見知りな性格から他人に勘違いされてばかりで「自分の良さ」に気付いてくれる人が少なかったのでしょう!
ここから赤木の事を信頼していくようになり、「ダンナ」と呼ぶようになったのでしょうね😀
三井との確執とバスケをやる意味?
湘北でバスケを続けるリョータ!ヤスこと後の理解者ともいえる安田と下校しています。
安田「赤木キャプテンはリョータに期待しているから厳しいんだよ!」と励ましていました。
すると前方から、ロン毛になりグレた三井が来ました!「小せぇなぁ」とリョータを挑発する三井!そこで中学時代ストリートコートで1on1してくれた相手だと気付きます。
去り際にリョータは「いつでも1on1してやるよ!負けたら坊主な!」と言って逃げています。
三井は堀田番長に「あいつつぶすぞ!」と言い放ち、原作にもある屋上での喧嘩シーンと繋がります。
屋上での喧嘩シーンは少し描写が追加され、病院送りになった原因はこの喧嘩ではないことが分かります。
ボコボコにされたリョータ… 舞い降りる雪を見て、「ゴミみてぇだな…」と自分の存在意義を考えてしまいます。
傷ついたリョータ… バスケで他者とうまくいかない… 家庭でも親子関係がぎくしゃく… 「自分がバスケをしてる理由は?」とやるせない気持ちで原付を走らせます!
トンネルを抜けると、そこにあるはずが無い【沖縄の風景】がリョータの目の前に広がります。その風景を思い出して哀愁、懐かしさを感じています。 しかし無意識で原付を走らせてしまったため、おそらくですが転倒事故を起こしてしまいます。
目が覚めると病室のベッドの上で、アンナとカオルさんに看病されていました。
リョータは「沖縄に行ってきたぜ…ヘヘッ…」と急に言い出し、
カオルさんは一瞬間を置き「なに考えてんのあんた!」と言い放って病室を飛び出て、廊下で泣き崩れています。
カオルさんはリョータがよくわからないことを言いだした事にキレたのもありますが、「リョータまで失ってしまうかもしれない」という心配もしていたかもしれません。
「無事でよかった」という安堵の気持ちと「心配かけて」と思う気持ちゆえ、キツい物言いで答えてしまったのかと思います😢
後にあるワンシーンで部屋でリョータが倒れている場面は、リョータを失った時のことをカオルさんが想像したのかな?と思いました。
リョータ再び沖縄へ! ~兄への思いとバスケをする理由の確立~
沖縄へ里帰りするリョータ!その風景は住んでいた時と変わらず、懐かしさを感じていました。
「バスケだけが生きる支えだった…」堤防で立ちすくむリョータ
雨が降り出したので、雨宿りをするために海岸の秘密基地に向かいます。
海岸の秘密基地は偶然にもそのまま残っており、ソータが残していった、ほこりまみれのバッグの中身を開きます。
すると「絶対王者を倒す」と書かれた【週刊バスケットボール】と【ソータのリストバンド】が出てきました。
秘密基地の中でソータとの想い出を思い出し、リョータは涙しながら自分は何のためにバスケをしてきたのかを考えます。
兄と唯一繋がっているバスケ!
兄の果たせなかった「想い・約束・夢」
これを自分が叶えるんだ!とリョータは再確認してバスケをする理由を確立します!
目標ができて吹っ切れた様子で、気持ちが高ぶり、ストリートコートでハンドリング練習、砂浜でシャトルランをしました。
この後、湘北バスケ部に復帰して様々な事件を乗り超えていきます。
おそらく、原作に登場しているリョータはこのやり取り後なんでしょうね!
吹っ切れたからこそ、相手に余裕を見せる。人見知りもせず、飄々としている(むしろ茶化す)など原作のリョータのイメージが定着する形となりますね😀
だけどリョータの内面は「いつも心臓バクバク、でも必死に平気なふりをする!」という兄の言葉を体現しています。
彩子さんからも「そう?あんたいつも余裕そうに見えるけど?」と言われるくらい周りには弱さを見せなくなっています。
原作でのバスケを続ける理由は「彩子さんに喜んでもらいたい」という理由でした。
映画では【ソータの思いを受け継ぐ】に変更されていますね😀
最強山王への挑戦!と息子と母の想い!
インターハイ開会式の前日、宮城家ではリョータの誕生日としてケーキがふるまわれていました。板チョコにはソータ&リョータと書かれていて、半分に割り自分のほうを手で砕いています。
アンナ「ソーちゃん今年で何歳だっけ?」
リョータ「20歳」
アンナ「生きてたらね。」
その言葉にリョータとカオルさんが反応しています。
アンナ「ソーちゃんの写真飾ろうよ…忘れたくないからさ…」と提案しています。
カオルさんも思うところがあったのか、リョータの部屋に行き、改めて「誕生日おめでとう」と伝えます。その後、玄関でソータの幻影を見ます。
リビングで過去のビデオを見返し、ソータとリョータの思い出を再確認してクスッと微笑んでいました。
自室で、カオルさん宛てに手紙を書くリョータ!
初めは「いつも迷惑かけてすみません。生きているのが僕でなければ…」と書いていましたが、それを捨てて文章を変えています。
「ソーちゃんを思い出しちゃうからバスケなんて嫌だよね!でも一度もバスケをやめろと言わなかったね!続けさせてくれてありがとう!」
という内容に書き変えています。
海岸で手紙を読むカオルさん…リョータなりにソータの死を乗り越えようとしていることを悟ります。
カオルさんはリョータが自分に歩み寄ってきてくれているのに「ソータの死を無理やりしまい込んで、乗り越えようとしていないのは自分じゃないのか?」と思うようになります。
居てもたってもいられなくなったカオルさんはインターハイ会場に足を運びます。
するとちょうど「深津と沢北」という最強コンビにゾーンプレスされているリョータを目撃します!
カオルさんは思わず「行け!行け!」と声に出しています。
そしてリョータは見事、最強コンビを抜き去ります!
インターハイ後 ~母との和解・新たなる挑戦!~
インターハイ後、海岸でたたずむカオルさんの横にリョータが距離を開けて座ります。
カオル「山王どうだった?」
リョータ「怖かった…」
カオルさんは微笑み、リョータに歩み寄ります。
本当は「がんばったね」と抱きしめたい気持ちもありますが、リョータの肘を上下にさすっています✨
リョータ「なんだよ?(照)」
カオル「背伸びた?」
リョータ「まさか!4日で伸びる訳ねーじゃん(照)」
カオル「…おかえり!」
リョータ「///ただいま…」
この会話後、リョータはソータのリストバンドをカオルさんに渡しています。
おそらく引っ越し後からまともに会話をしてこなかった2人!
お互い【ソータの死を乗り越える】ことで、わだかまりを無くすことができました。そして宮城家のテーブルに「ソータの写真」が飾られることになります✨
時は流れ、沢北がアメリカで中村記者に取材を受けています。
そして沢北の相手チームになんと…リョータがいました😳
アメリカでの試合開始のシーンで幕を閉じます!
【THE FIRST SLAMDUNKを鑑賞して③全体的な感想・まとめ】 に続く…